コロナの頃

 近所の生協で地元の市議会議員を見かけた。自民党所属の割に発言は完全に左寄りの人で、とはいえコープを利用するのかと、何となく不思議だった。

 どうして分かったかというと、マスクを着けてなかったから。なんでマスクが気になったかというと、自分がコロナ明けだったから。

 感想は、有給使わせるんだな、ぐらい。疲れやすくなったような気がするし、短期の記憶力が急激に衰えたような気もするのだが、迂闊なことは言えないのが悔しい。

 休みの間、「潜伏期間」を発見できたことは僥倖だった。どうやって茅ケ崎に辿り着いたかというと、たぶん内山洋(桐山聡)から DLiP Records の流れ。

 集中が続かないので短編がありがたかった。丸谷才一『横しぐれ』と近年の西村賢太の文庫。藤澤清造に帰った作品が良かった。坪内祐三はどう評したろう、と思ったところでECDを思い出してニューエラの曲を聴く。「ニューエラ似合わない」というのは「新しい時代に合わない」かも、と閃いたが誰かに言うのはやめとこ、と決意する。

 さっき買ったイカフライ、「やっぱりちくわ天はおいしいな、ちょっとカマボコっぽいところがイイなあ」と途中から本気で勘違いして、これがブレインフォグかと怖かった。ので、日記を書いて落ち着こう。