野に野犬あり

 話し声に振り返ると、器を片しながら会話しているようだった。実家から、と見て新聞記事に視線を戻す。「今年は帰れると思う」なぜか声が沈んで聞こえた。驚いて再び顔を奥に向けると一瞬、目が合った(ような気がした)。真意は伝わった、が、これは後でちゃんと確認しておかないとぎりぎりになって揉めるに違いない。この日は木枯らしが吹いた。満月だった。

 パンを切らしたと聞いて、ここは率先すべきと感じた。駅の西側に派手な看板のパン屋が開店した。何も言わず自分の小遣いでその噂の高級食パンとやらを買ってくるのが私の務め、すっかりその気になってしまった。今どうしても必要な訳じゃないらしいが、たまには褒められそうなことをしてみたい。貰った靴もせっかくの天気だ、下ろしたい。いずれにしても、先に寄るのはレコ屋か本屋だ。

 冬でも花は咲くのだな ー 見ず知らずの人の家の庭の草木を悠長に眺めている場合ではなかった。立ち読み代として買って飲んだ野菜ジュースの殻を捨てようとタイミングを計っているのだった。コンビニのゴミ箱が撤去されて久しい。と、すぐ横を軽ワゴン車が通過する。排気音に紛れて右手につまんでいたモノを離した。

 均一棚を前にして直立・腕組みの状態で、背中に日が当たって気持ち良い。年の瀬が近いのにこんなに暖かいなんて。というより師走と雖も大昔だと11月だから珍しくもないのか?いや待てよ、旧正月が2月なんだから現代に直すと今は…いつだ?早いのか、逆に遅いのか、いや何がだよ…。狼狽したおかげで我に返り、小銭がないと気付いた。百円一冊に万札は無いだろう、コンビニへ向かった。結果、食パンで両替した。

 何となく気分がいいのは真新しい履物のせいだろうか。前と一緒、色も形も同じ品を贈られて、自分でもちょっと恐ろしかったけれど、何かにつけてモデストな要望を出していたので文句はない。まあこれならお邪魔する時も失礼にはならないでしょ、思いつつ、ああそういう事?と、仕組まれた感じを邪推してしまい、さっき捨てた紙パックがそのまま路上に転がっているのを発見、腹いせに思いきり踏みつけてやったらストローから残り汁が噴き出して足元を汚した。

甦れ カート・コバーン

 Seth『IT'S A GOOD LIFE, IF YOU DON'T WEAKEN』を読んだ。物語の中頃で主人公の Seth が “ What a feeble Holden Caulfieldish type fantasy ” と自嘲する場面があって、自分は「あ、ついに来たな」と思った。

 『ライ麦畑でつかまえて』(どころか J・D・サリンジャーの一切)を未だ読んでいないのはコーネリアスが関係していて、「好きそうに思われるけどキツそうなので読んでない」と昔、何かで言っていたように記憶する。新訳『キャッチャー・イン・ザ・ライ』も、なんだかんだ言い訳をして結局買わなかった。ついにその時が来たのかも、と。

 ただ、村上春樹に関しても複雑な思いがあって、臭すぎるウイスキーや今の自分にどうしても必要とは思えないが手ごろな値段でもあるし話にも出てきたからとりあえず買っとくか的な、その後聴き返す機会の少ないジャズのレコードもあるにはある、くらいにはエッセイを読んではいるのだが、小説は2度挑戦して2度とも途中で負けた。レイモンド・カーヴァーは好きで、『結婚式のメンバー』の文庫化もありがたかったけれど。

 そもそもフリッパーズ・ギターには間に合わず、二人のソロ活動は心に茨を持つグランジオルタナ(以下、音楽ジャンルの意味・内容は「大体な感じ」です)少年にはちと難しすぎた。曲の元ネタとして言及されていたネオアコの類は、静かで遅そうと思い込んでいたのでなかなか手が出せなかった。さすがに『LIFE』や『FANTASMA』の曲は周りから聞こえてきたし、『POINT』や『SENSUOUS』の音楽性にしっくりくる時期もあったけれど、近頃は、やっぱりラモーンズは最高だな、と身も蓋もない事を言っている。時代を通じて速い曲は速いし、確かな歌声は特筆すべきものがある、とか。

 SethはAimee Mann『lost in Space』で知った。いや、むしろSeth画に惹かれてCD購入を決意したのだった。曲、ブックレットの掌編ともに良かった。それで、この記事*1Seth (cartoonist) - Wikipedia でも触れられているように “ Seth attended the Ontario College of Art in Toronto from 1980 to 1983. He became involved with the punk subculture and began wearing outlandish clothing, bleaching his hair, wearing makeup, and frequenting nightclubs. ” とのことなので、ちょっと調べないわけにはいかない。

 スティーヴン・ブラッシュ『アメリカン・ハードコア』(メディア総合研究所 2008年)によると「カナダでハードコアを受け入れた都市は、バンクーバーだけだった」(p.503)そうだが、スカルズ The Skulls (Canadian band) - Wikipediaバンクーバー出身、メンバーは後にD.O.A.とSubhumansを結成する)というバンドが77年末にトロントに移り住み「4ヶ月の滞在期間中に強烈なインパクトを残した彼らは、クラッシュ&バーン・クラブでヴァイルトーンズの度肝を抜いたり、地元ニューウェーヴのスター、ザ・ダイオーズ*2のオシャレなパーティを蹴散らしたりした」(p.504)との記述があり、トロントにも当然ながらパンク・シーン(それがどの辺りの「パンク」だったのかは敢えて問いません)があったことが窺える。

 『IT'S A GOOD LIFE, IF YOU DON'T WEAKEN』の中で Seth はSP盤を嗜み(収集家としての悲哀が一瞬語られる)、突然 AC/DCABBA を持ち出してトレンディなカップルを腐したりする(すぐに反省するのだが)。遠出をすれば見知らぬキッズに「見ろよディック・トレイシーだ」「いやクラーク・ケントだろ」せーので「スーパーマン!」と弄られるような服の趣味だ。パンクの頃はどんな格好をしていたのだろう。幸い同じような疑問を持った方々が居て、過去の写真*3を確認することができた。しかし、残念ながら自分の期待したような(リンク先のコメントに「ドキュメンタリー『Seth's Dominion』には includes a photo with the bleached hair, studded bracelets, etc., dated "Circa 1983.”」とあったので)一目でそれと分かる風貌ではなかった。履歴を語るインタビュー*4においても具体的なバンド名は示されず、代わりに大勢の漫画家たちの名前が挙げられる。曰く、幼少期のスーパーヒーロー(『it's a good life ~』の巻末にはマーベルへの愛憎が綴られている)に始まって、チャールズ・シュルツロバート・クラムやヘルナンデス兄弟作品(ラブ&ロケッツにはパンクを感じた)との出会い、30~40年代の雑誌ニューヨーカーに掲載された Peter Arno - Wikipedia 等の発見、RAW や WEIRDO も大きかった。クリス・ウェア、ジム・ウッドリング、ベン・カッチャー、エイドリアン・トミネ、ダニエル・クロウズ等の存在にオルタナ・コミックの明るい未来が見える(96年11月、97年1月の会話)。「グラフィック・ノベル」という言い方*5はあまり好きではないので『it's a good life ~』の表紙には「PICTURE NOVELLA」と記した、自意識過剰の為せる業。J・D・サリンジャーは当然好きだけど、アリス・マンローこそが自分にとって偉大なり。自伝的漫画を描いた動機はハービー・ピーカーはもちろんだが、リンダ・バリー Lynda Barry - Wikipedia の影響が大きい、等々。 

 ワシントン州オリンピアにあるエバーグリーン大学はサブ・ポップのブルース・パヴィットや K records のカルヴィン・ジョンソン、ビキニ・キルのキャスリーン・ハンナ等を輩出したとしてある意味人類の聖地なのだが、マット・グローニング、チャールズ・バーンズそしてリンダ・バリーの出身校でもある。ブルース・パヴィットはサブ・ポップがまだファンジンだった頃(リンダ・バリー、チャールズ・バーンズによるカバー・アートあり)やロケット誌 The Rocket (newspaper) - Wikipediaマット・グローニングをべた褒めしたり、ハービー・ピーカーアメリカン・スプレンダーを紹介したりしている。その辺りの事情は『Sub Pop USA: The Subterraneanan Pop Music Anthology, 1980-1988』(p.113, 152)に詳しい。エヴェレット・トゥルー(シアトル・グランジ現象の曙を世界に伝えた音楽ジャーナリスト 『ニルヴァーナ:ザ・トゥルー・ストーリー』シンコー・ミュージック 2007年 著者)に言わせると「グランジはピーター・バッグが形を与えない限りグランジとして生まれることは無かったはず」(『ザ・トゥルー・ストーリー』p.276)らしく、確かに『HATE』にはルーザー所謂好事家の主人公がマネージャーを務めるバンド(スラッカー兼趣味人の集まり)がガス・ハッファ―やガール・トラブルと対バンし、タッド・ドイルが本人役で登場するなど、当時のシアトルのリアルなバンド状況が伝わってくるようだ(『BRADLEYS』『BUDDY BUYS A DUMP』含め、勿論それだけの漫画ではない)。ちなみにパンク・ガレージ界隈ではジョー・サッコが Miracle Workers を題材にした作品を発表している。蛇足だが Ben Snakepit や Liz Baillie の作品には地下型パンク・ハードコアの日常が描かれる(と読めないこともないような気がする)。

 そのグランジ前後やハードコア(パンク天国2と3の時代)の裏側では何が起こっていたのか。伊藤英嗣ネクスト・ジェネレーション rock & pop disc guide 1980-1998』(ブルース・インターアクションズ  1998年)を片手に歴史を旅してみた(シンコー・ミュージックの UK NEW WAVEネオアコ本も携えて。何れもかなりスキゾ&パラノなセレクトで畏敬した)。結果、自分の好みはアノラックにあると分かった。53rd&3rd のコンピCDの「AGARR」って何?不思議に思っていると as good as ramones records の略と分かり大変和んだ。53rd&3rdからしてあれだけれども。浜田淳『ライフ・アット・スリッツ』(ブルース・インターアクションズ 2007年)によると「ラヴ・パレード」(フレンチからプログレまで網羅するかなり深海で天空なバレアリック選曲)や「米国音楽ボールルーム」(根がパンクにできているDJ達によるスカからインディーポップいやそれ以上のまさにリゾームな驚異の祭典)にはフリッパーズ・ギターの二人やグリーン・リバーのアレックス・ヴィンセントAlex Vincent (drummer) - Wikipediaが遊びに来ていたという。

 『ネクスト・ジェネレーション rock & pop disc guide 1980-1998』には、全908組のアーティスト・レヴューと共にファンタズマ発表後のコーネリアスのインタビューが収録されている。印象に残った部分を切り取ってみたい。曰く「初めてのパンク体験は中学1年生の時に聴いたクラッシュ。高校時代にコピーしたバンドは以下の通り:ジャム、スペシャルズエコバニ、キュアー、スミス、アズカメ、ペイルファウンテンズ、ジザメリ、マイナースレット、セブンセカンズ、ミスフィッツ、オジーオズボーン、アイアンメイデン、マイケルシェンカー、ハノイロックス、クランプス、メテオス、グアナバッツ、仲の良い友達の好きだった近藤真彦、デヴィッドボウイ等々。最近のお気に入りはアフリカ・バンバータの『DEATH MIX』。スミスについて:モリッシーの世界は分からない、とにかくジョニー・マーのギターがかっこいい。ニルヴァーナの事:当初はヴァセリンズをカヴァーしているなぐらいの認識で、カート・コベイン没後にちゃんと聴いたらかなり良かった」とのこと。

 そのような視点*6カート・コバーン『ジャーナルズ』(ロッキング・オン 2003年)を再読してみた。以下、自分の感想:お気に入りトップ50にクラッシュが入っていた、しかもコンバット・ロック。メタル趣味が無かったことになってない?ニューウェイヴ/ポストパンクが本当に好きなんだね(p.257)。Shop Assistants と Beatnik Termites はうれしい発見だが(後者は Cali Thornhill DeWitt - Wikipedia 経由か)、Army Of Lovers の Crucified 推しはどう解釈したものか(p.229)。DicksとBigboys(p.85)を見落としていた。N.W.A.(p.67)とパブリック・エネミーの2nd(p.257)については特に気にも留めないでいたところ、Kurt Cobain - Montage Of Heck - YouTube *7を聴いて、おや?と思った。これは…思うに、これは「系譜学」だよね。ロック・レジェンドの権力構造ならびにメジャー・レーベルによる統治形態を分析しましたっていう。

 ……何それ?日記なら何を書いても許されるのか?ということで改めて、自由とは何か、束縛からの解放とは一体何なのか、真剣に考えてみたい。結論をいきなり述べると、つまりはカート・コベイン言うところの「Punk Rock to me means freedom.」「Punk is musical freedom. It's saying, doing, playing what you want.」(『ジャーナルズ』p.111, 156)なんだと思う。その心は、ロジャー・コーマン『ワイルド・エンジェル』においてピーター・フォンダが解答を提示している。

www.youtube.com

 この場面はマッドハニーとプライマル・スクリームの曲 *8に使われていて、要はニルヴァーナ(カート1967、クリス65、デイヴ69年生まれ)とコーネリアス(69年生まれ)を語る際、その2バンドの存在を無視することなどはできないわけで、それでとにかく Kurt Cobain - Montage Of Heck - YouTube を繰り返し聴いているといつの間にかその眩いループ感に包まれて微睡んでしまい、それこそ前述の DEATH MIX HD REMASTER!!! - YouTube と勘違いしそうになるし、Violent Onsen Geisha - Que Sera, Sera (Things Go From Bad To Worse) [Full Album] - YouTube のような趣も浮上してくる。また「(後年は)ギャング・オブ・フォーみたいなトゲのないダンス・ミュージックをリリースするだろう」(『ジャーナルズ』p.263)とは即ち、カート・コベインがもしも2021年に音楽をやっていたら、YMOと曲を作ったり、DJとして活躍したり*9する可能性もあったということか!!!

 今はパパス・フリータス*10の1st(トラットリア盤)を聴いて、これは Plan-It-X や Recess records のバンドに通じる軽妙洒脱なパンク精神が感じられる、と落ち着いている。アップルズ・イン・ステレオもたまりません。それはそうと、カートおすすめのUKネオアコ群をいろいろ嗅ぎ回っていたら「なんかこの感じ、知っている気がする」、棚を眺めればロイス(Lois Maffeo - Wikipedia)が目に留まった。なるほど1stはスチュアート・モクスハムのプロデュースだし、元々はコートニー・ラブ(Pat Maleyと組んだバンドの方)だ。カート・コベインの初舞台、GESCOホールの運営者の一人でもあった*11。ん?あれっ!?まさか……慌ててマイケル・アゼラッド『病んだ魂』を捲ったらに「ホールデン・コールフィールドのハンチング帽を被ったカート・コバーン」(p.378)と現れて、絶句。今度こそ本当にサリンジャーを読まなくちゃ、と思った。

 

cfdl.hatenablog.com

 

cfdl.hatenablog.com

 

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*1:

kangaeruhito.jp 柴田元幸オザケンの関係もよく考えたらすごい

*2:

The Viletones - Wikipedia 

The Diodes - Wikipedia

www.ajournalofmusicalthings.com

*3:

www.kleefeldoncomics.com 

https://twitter.com/bkmunn/status/1374689575709335557

*4:

An Interview with Seth - Believer Magazine 

The Seth Interview - The Comics Journal  “This interview was conducted in two sessions in November 1996 and January 1997. ”

上の記事のみを参考に以下、ダメ詐欺師のような文章が最後まで続きます

*5:劇画・駒画論争か。辰巳ヨシヒロがエイドリアン・トミネで松本正彦がセスなら、さいとうたかをは?

*6:ニルヴァーナ、カート自身が元ネタを公言している曲、オマージュ/サンプリング的な曲が結構あると思うんですが、有名なところではThe Melvins - It's Shoved - YouTubeとか

*7:カート・コベインによるサウンド・コラージュ、ブートCDには88年春録音とある

Nirvana - Montage Of Heck (Long) - YouTube ロング・バージョン

Kurt Cobain 1988 Mixtape Montage of Heck: Nirvana Genius' Early Work | Time

*8:

Mudhoney - In 'n' Out of Grace - YouTube

Primal Scream - Loaded (Official Video) - YouTube

*9:「ニューウェイヴという名目でハウスをかけていた」(DJ EMMAの発言『ライフ・アット・スリッツ』特別付録より) カート・コベインのポスト・パンク、ひいては Army Of Lovers 賛美もそのような捉え方が正しいのかも そう考えるとスウィングなチャド・チャニングからグルーヴィーなデイヴ・グロールへ移行したのも頷ける どうかな~

*10:

popdose.com 

“ In Japan we were on a really cool label called Trattoria [an imprint of Polystar]. That was Cornelius’s label. He had some records on Matador in the States at one point. Just a really out-there Japanese artist who was a superstar in Japan at the time, so anything he touched, it meant that 10,000 people were automatically going to buy the record. It was good for us pretty much right away ”

 

*11:マイケル・アゼラッド『病んだ魂 ニルヴァーナ・ヒストリー』(ロッキング・オン  1994年)p.59

エヴェレット・トゥルー『ザ・トゥルー・ストーリー』p.40

教えてバルサザー

 『ODD ZINE Vol.5』を読んだ。惰性で入った店に長居してしまい、謝るようにして購入したものだ。キリの良い値段が決め手となった。青木淳悟の「最近は私小説に興味津々」の一節にECD*1の事を思い出し、考えた。写真も良かった。バックナンバーを確認すると、レスザンのアーティストを発見して、自分は間違ってなかった、安堵した後『ののの』も読もうと決意する。三月下旬の話です。

 山口瞳が「汁物で飲む酒、体に最高」みたいなことを言っていたような気がして*2、まずはホッピーを飲みながら悩んで(油そばが売りの店なので)、タンメンに決めたのだが注文の声が届かなくて、すると斜向かいに座っていたそれこそ『ののの』の「かぜまち」赤石イサオみたいな赤ら顔が「マスター、マスター!」と大声でワンオペ店主を呼び寄せる。流れで会話が始まって、挨拶がてらに生まれを語るとすぐに郷里の横丁の俗称を出してきた。よくご存じで、適当に相槌を打っていたら、帰郷の際はどこそこの店で私の名前を伝えれば云々、と誇らしげにスナック名と自分の氏名を手帳に書いて千切って渡してくる。店主の態度と本人の大胆な言動を見るに、こいつは土地持ちだな、と直感し少し鎌をかけてみた。帰りにポストでもぶち壊してやろうと思って。ところが最後の最後で話をはぐらかすのが上手い爺だった。ぐいぐい近づいてくる割に、ワクチンを打ったかどうかすら答えようとしない。

 『メタモルフォーゼの縁側』最終巻の「舟の舳先みたい」発言がずっと引っ掛かっていて、最近、もしかしてこれは宮本百合子*3じゃないか(森まゆみ『明治怪女伝』で知った)と思った/思うことにして昼間、列に並びながら「で?」となって赤面した。そういうことじゃなくて、ならシェイクスピア作品は聖書か?ヒッタイト神話か?違うだろ違うだろ~、かといって『ロミオとジュリエット』における過剰なワードプレイにサイファーやバトルの起源を求めたり、『夏の世の夢』の職人劇にコール&レスポンスの重要性を見出したりはしない。が、ある特定の部分にインディーロック&パンク・ハードコア的な楽し気なDIY精神のようなもの*4を感じ取ることができるのだった。そういえば、マイナースレットのサラダデイズは『アントニークレオパトラ』由来(という言い方は語弊があるが)*5らしいし、Exit Music(for a Film)の収録されているレディオヘッド『OK コンピューター』はほぼディスチャージの世界だ。トム・ヨークの崇拝するチョムスキー言語学的解釈に照らせば神話なんて全部一緒なんだから古代ギリシャ共和政ローマは当然のこと、メソポタミアナイル川流域の出来事も然り。……それゆえ…あらゆる歴史は自身をハードコアとして記述されることを免れない!!!(馬鹿か?)

 太田靖久『ののの』の話に戻る。レシートの日付は4月下旬。三日前、同じ店で買ったあとがきにフラナリー・オコナーの出てくる本を読み終えた。どちらもクスっと来る瞬間が多々あって、それでいて最終的にかなりシリアスに感動した。挑戦して良かった。

*1:青木淳悟『四十日と四十夜のメルヘン』について 「最近の作家の小説をほとんど読んでいなかったのだけど、このひとの書くものだけはその影響が自分の作品にも隠せなくなっている」 ECD『何にもしないで生きていらんねぇ』本の雑誌社 2011年 p.201

*2:浅草並木藪の鴨ヌキと菊正宗 山口瞳『行きつけの店』新潮文庫 p.36

*3:「幸福というものが、案外にも活気横溢したもので、たとえて見れば船の舳が濤をしのいで前進してゆく、そのときの困難ではあるが快さに似たものだ」(青空文庫より引用)

www.aozora.gr.jp

newstyle.link

*4:yoyo a go goやfiesta grandeを念頭に置いて言っているのかもしれない。クラスの実践やヨーロッパのスクワット文化まで含めたい気もする。いや、世界中の…

*5:Salad days - Wikipedia イアン・マッカイがシェイクスピア好きかどうかは不明

詫び状を詫びる

 うす塩味の袋菓子を一人で空にして、中に割り箸を詰めて床に捨てた。これでやっとネットに集中できる。お茶を淹れるため台所に出ると、何やら粉末の重さを量っているようだった。「明日の?」「んー上手くいけば」横でお湯が沸くのを待っていると、気に障ったのか、作業を中断して屑を拾い始めた。自分も気づいて部屋へ戻り「これもお願い」と、袋をボキィっ‼と折って絞り上げ、ゴミ袋の結び目にねじ込んだ。

 「延長されたら、どうします?」何事かと思えば植え込みの件で、そうだそうだ連絡しとかないと。「CSR、去年はかなりお冠だったようで」「なんか春の味覚がどうとか言ってたな」「お店でどうぞって感じですかね」「此処らでは滅多にお目にかかれないらしいよ」実際、あれは掘り出してからが大変なんだ、洗うのが面倒で。生で食うなら尚更だ。

 冷やし中華の具材を揃えながら、母親との通話に聞き耳を立てた。互いに入り組んだ相槌を打って、同じ話題が行ったり来たりしている。最後にはため息が漏れていた。翌日、何も持って来ぬようあれほど注意したにも関わらず、自家製リキュールと大量の山菜、埃っぽい箱に入った謎の焼き物を持参して来よった。こちらとしても準備は万端で、自分は何もしていないが、色鮮やかな西洋料理が食卓に並んだ。一通り済んでから、父親が「きゅうりねぇか」と聞いてくる。洗って渡すと「脂っこいもんの後にはこれが効く」と言って、丸ごと齧りだした。母親はその横で「あら、なんでしょ」と可笑しそうにしている。 

 マスクを着けて二人を見送る。運転席に座ろうとして「あ、ちょっと」、声を掛けられたノーマスクの母親が「アタシ飲んだんだ」と頓狂な声を出す。父親は訛りに遠慮が無くなったように思う。(母親のために)用意した舶来物の酒は「出先で貰った」と説明していたが、本当は買った。片付けを頑張れば払拭できるだろうか、足早に歩く背中を追いかける。

そうさ右往沙翁さ

 小山田浩子「斉木君」シリーズの「僕」役を磯崎憲一郎、「斉木君」役を辰巳ヨシヒロの自伝的作品である『劇画漂流』(青林工藝舎)下巻に登場する雨宮という脚本家志望の男性(丸顔丸眼鏡の団子鼻、口髭顎鬚を蓄えた狸面の居候で料理が得意)に振り当てて話を追った。何度目の再読か分からないけれど(理由は不明、フロイトも今は必要ない)発見があるし、前回とは別の箇所で吹き出してしまう。

 エイドリアン・トミネが自著を辰巳ヨシヒロに捧げていて、以前からその関係を不思議に思っていたのだが、前述の『劇画漂流』上巻に、高校生の辰巳がシェイクスピアの四大悲劇、殊に『マクベス』の内容に魅了される場面があって、何となく腑に落ちた。マクベス本人のうじうじした感じや錯乱・狂気の様は二人の描く人物像に通底するように思う。トミネは辰巳との対談で「辰巳さんの作品で一番惹かれたところは、アメリカで手に入る他の日本のまんがと違って、人間性があるというか、深みのあるところです」と語っており(辰巳ヨシヒロ『劇画暮らし』角川文庫 p.392)、これは要するに『リチャード三世』よりも『マクベス』が偉い、と述べているに違いない。

 動画*1のマーキー・ラモーンの毅然とした態度が素敵、と思ったのでラモーンズ(とリチャード・ヘル)を聴き直した。歴史的な名曲の数々と情熱的な演奏の素晴らしさは今更言うまでもないのだが、40年も前の作品に今頃熱くなりおって、と不安に感じなくもない。が、400年以上前の『十二夜』におけるオーシーノ公爵の、昔の歌は素晴らしい(大意)、と豪語するに便乗してその後も構わずラモーン・パンク、ポップ・パンクを追い続け、ついにはこれまで頑なに避けてきたRANCIDに行き着いた。トミネの「SUMMER JOB」*2(『SLEEPWALK AND OTHER STORIES』プレスポップ・ギャラリー 所収)を初めて読んだ際、主人公の着るRANCID Tシャツを不可解に思ったことを思い出す。

 何度目かの発令直前、改札を自宅とは反対方向へ抜け、芝の細かく整備された公園に向かった。月末、それも連休間近の無理がたたって疲労困憊の体ではあったけれど、気持ちはどこか浮ついていた。嬉しいことに球技大会が中止となったのだった。「クソ共が」小声で悪態をつきながら酒とつまみを選り分けて、しかしそれは自らが望んだ服従の証、と(当然ながら)無言で自動精算機と対峙する。「クソが」

 周囲には誰も居ないのに、座って飲むのは気が引けるのだった。腐食した天板の隙間にピーナツを挟み置き、酒と褪せた浅葱色の新書判を持って立ってじわじわと酔いが回る。THE CRABS(K recordsの方)のへっぽこなインスト曲が耳に流れてきて、どうしてサーフ・ミュージックなんだ?、口にピーナツを流し込み、袋を戻すと傾いてするりと抜け落ちた。あわててしゃがむと土くせぇ!(土埃、草いきれ、試合後の解放)あっ分かった!「Surfin'Bird」*3だ。MAD3も辰巳ヨシヒロの短編に触発されて曲を作った*4というし、やっぱりロックンロールなんだなと独り言ちていたら、こんな記事や

blogs.bl.uk

こんな情報(Kathleen Hannaの腹SLUTってもしかして!?)

www.chaw.org

に出会って気が狂いそうになった。

*1:

www.youtube.com

セックス・ピストルズのジョン・ライドン、マーキー・ラモーンとあわや一触即発の事態に | NME Japan

*2:バークレーの学生(Rancid, Samiam, Mr.T Experience等のTシャツ着用)が夏休みに帰省して、アルバイトしながらファンジンを作る話。95年作。そのSCAMという名のファンジン(表紙にはsummer 1992とある)の中にFugaziと“なんとかumpies”という、名前の一部隠れて分からないバンドのライブ評があって、会場はギルマン。物の本(BRIAN EDGE, 924 GILMAN:THE STORY SO FAR… MAXIMUM ROCKNROLL, 2004)によると、92年までのギルマン出演記録に“なんとかumpies”の文字は存在しない。推測するに“なんとかumpies”とは93年以降の記録に現れる“Frumpies”

 The Frumpies - Wikipedia

のことと思われる/思うことにする。となるとイーストベイ好きの青年がわざわざD.C.のストレイト・エッジとオリンピアフェミニスト・パンクを記事にする、というトミネの演出方法を考えないわけにはいかない(別にJawbreakerとSpitboyでも問題は無いはず)。物語の終盤近く、主人公の若者はD.C.のIron Crossのような鉄十字Tシャツを身にまとい退職の意思を表明する。2週間後、今度は黒いジャケットに袖を通し、まるでリア王の長女次女を真似たような狼藉を働いた後、職場を去って行く。これら一連の描写は、イーストベイ・パンクシーンで度々問題化していたパンクスによる暴力、差別、ハラスメント行為(cf.標語)の辛辣な風刺と読めなくもないが、その意図はシーン内部の環境改善が目的で、前述の物語内ファンジンにおけるエリア外部のバンドの導入は、要するにより良い未来を願っての起用、と考えられる、いや、考えられない何だそれは。バンドはRecess recordsの“Grumpies”かもしれないし、リア王のくだりも全然違います、すみません。ただ、鉄十字(黒十字?)デザインはもしかするとインディーの(スケボーの方のINDEPENDENT(インディペンデント) アパレル通販サイト 正規取扱店 : PLUGS)かもしれない。けど92年にスケートしてる奴が細身のダメージ・パンツを履くか?いやスタイルは様々だ。ということはこれはポーザー批判などではなくて、じゃあ一体何なんだ?何でもいいが作風が全然エモくないところがインディー・ロックしてて心地好い。

*3:

The Trashmen - Surfin Bird - Bird is the Word 1963 (RE-MASTERED) (ALT End Video) (OFFICIAL VIDEO) - YouTube

RAMONES - Surfin' Bird - YouTube

*4:

辰巳ヨシヒロ「いとしのモンキー」(『大発見』青林工藝舎 に再録されている)と The Mad 3 - Do The Monkey - YouTubeのこと KING JOE『SOFT, HELL ガレージパンクに恋狂い』ジャングル・ブック 1994年より 同書は音楽情報以外にもダニエル・クロウズやピーター・バッグ等(以外にも多数)のグラフィック・ノベルを紹介している。

本質的に不健全

 思わぬ落ち度があったと聞いて、爺二人が夜の学園都市に駆け付けた。幸いにも大事には至らず「今年の桜は散るのが早かったスねぇ」「そうさなあ」気の抜けた感じで歩いて行く。

 pitchblende『Au Jus』94年初頭にジョン・マッケンタイアとケイシー・ライスによって録音された(at idful studio)作品*1 について サンクス欄に“to all our friends especially jawbox for their punkrockedness”と記載あり、手の甲に×を記した*2ふざけた男の写真付き。ワシントンD.C.出身者がシカゴで作った音をニューヨークのマタドール・レコード*3が配給する。

 「俺、今日は飲まんぜ」そもそも店は開いていないのだが、それにしては人出の多い気がする、訳を聞けばこの後マッサージへ行くらしい。(初めからそのつもりだったのか?)追及すると「**に融通されて…」ばつが悪そうにする。(横領じゃん)思いながら変な正義感+負けず嫌いの出世欲みたいなのが発動して非常に困った。タクシー乗り場には長蛇の列ができていて、遠くの方で響く若者たちの声。 

 unwoundの初期編集盤とシングル・ヒストリー*4を聴いて KRS以外にもgravityやtroublemanから作品を発表*5している。DUB加工された曲が発見だった。minutemenのトリビュート・アルバム*6に参加していたとは。他の参加コンピ*7も面子が多彩で、つまるところ、独創的な音楽性と横断的な活動*8を称えたいだけです。

 古い高層建築の出入り口に置かれた看板が明々としていて、ご時世にもかかわらず営業時間は通常通り、かなり長めの設定だった。まるで到着を待ち構えていたかのように半袖の女性が現れて、動転した自分は挨拶を言って深々と頭を下げてしまう。旧式の、見るからに窮屈そうな昇降機の扉が開き、談笑しながら中へ入る二人を見送る。

 中学通りを南下する一台の車に乗っていた。道端にぽつぽつ出現するアブストラクト芸術を眺めていると、ふと妙に音の静けさが気になった。滑らかな路面の上を磁石のように浮いている感覚がして、下腹部が落ち着かなくなる。しっくりくる体勢を何度か試すうち、熱くなった体が汗の臭いを発生させる。歩道橋の信号でやっと車が停止して、散り終えた並木の奥に巨大な建造物が鎮座していた。あの女、袖の短い服、寒くねえのか、むき出しの腕、ああ…俺は胸の大きさを確かめたんだ。あとは尻。尻、尻、尻 ー

*1:

Pitchblende (band) - Wikipedia 

Pitchblende | ディスコグラフィー | Discogs jade tree, simple machineからもリリース

www.concertarchives.org  j charchともthe EXとも共演する

*2:

www.vice.com 

Justin Chearno | Wine Director and Partner, The Four Horsemen | PUNCH

*3:都市名、レーベルの概念・枠組みの整理 社会構造の分析や楽理的な根拠を求めない 

ワシントンD.C.:主に90~00年代のディスコードを想定 多少の情熱革命を含む Dischord Records discography - Wikipedia 

・シカゴ:記号としての音響派、ポストロック バストロも違うけど…入れる トータスの一枚目は93年11月、cap'n jazzは94年12月に録音されたと考える

・ニューヨーク:はったり・誇張として使用した 強いて挙げるならjames murphyとの絡み?あとは、やっぱりソニック・ユ~スか

・マタドール:90年代のローファイ、オルタナのイメージで unsaneやchavez等の文脈は無視する Matador Records

*4:Unwound - Wikipedia

Unwound (Unwound album) - Wikipedia

A Single History: 1991–1997 - Wikipedia

*5:逆にVern Rumsey (Unwound, Punk In My Vitamins Records) interview | el boom sónico / Punk In My Vitamins Label | Releases | Discogsにはそれ系が見当たらない(karpはtroublemanからスプリットを出しているけども) International Pop Underground Convention (album) - WikipediaRock Stars Kill - Wikipediaにはfugazi, nation of ulysses, universal order of armageddonの名前がある

*6:Our Band Could Be Your Life: A Tribute to D Boon and the Minutemen - Wikipedia ミニットメン、想像以上にアメリカのポスト~のバンドへ影響を及ぼしているかもしれない bigboysなんかも 常識だったらすみません

*7:A Day In The Park... A Compilation Of Now Sounds (1994, CD) - DiscogsThe Smitten Love Song Comp. | リリース | Discogs

*8:もしくは「ポスト・ハードコア」の一言で片が付きそうな、インディー・ロック集団 - ハードコア新興勢力の交流または葛藤の行方

雨後の筍 恥の上塗り

 引率、と云っても一人きりなので、要は只の付き添いで赤い電車に乗っている。中々の縁故採用で、少々変わった人物と聞かされてはいたけれど、まさか座った途端に本を開くとは思わなかった。数秒待って、例えば自分の将来を案じるなどしてから、好奇心を抑えることができなかった。「**です。映画の方の」「あぁ、**重彦な」予習しておいて良かったよ、自分を褒め称え、胸を撫で下ろす。海が近くなる。

 89年6月、ニルヴァーナはバンド初となる全米ツアー*1を開始する。『ブリーチ』発表直後、ジェイソン・エヴァーマン*2在籍、男4人の珍道中、宿泊は地元ミュージシャンの他にレコード会社の人間が面倒を見ることもあったという。「ボストンのジョイス・リネハンやニューヨークのジャネット・ビリグなどがそうだ*3そうで、ジャネット・ビリグ*4は後にホールやニルヴァーナのマネジメントを担当する他、カート・コバーンの薬物治療に参加したり、娘の後見人として4位指名されたりなんかする*5。リプレイスメンツの熱心なファンに始まったその後のキャリア形成*6も興味深い。片やジョイス・リネハン*7で検索すると、元ボストン市長、現アメリカ合衆国労働長官マーティ・ウォルシュ*8に辿り着く。ちなみに国務長官アントニー・ブリンケン氏はギター演奏*9が趣味とのこと。

 横を窺えば、画面に向かって小首を傾げ、曳かれるようにして歩いている。日が傾くにつれ、ますます遣る瀬無い思いが強くなった。磯の香りも慣れてしまえば長閑な街並みが返って鼻につく。ようやく顔を上げたかと思えば、遠くを見つめ、やけに締まった御尊顔。なんだそれは。とはいえ、なんだかんだと気を使っていただいて、自分は情けなくも溜飲を下げるのだった。横町の立て看板が目に入る。

 ベト・オルーク*10については、ATDIをよく知らない自分にはpunk/hardcoreの影響がなぜそんなにも取り沙汰されるのか理解できなかった。その後、インタビュー記事*11と、セドリックと組んでいたバンドFoss*12ATDI『Acrobatic Tenement』を聴いて無知な自分を恥じた。でも、96年なら無くはないかな、偉そうに品評したところで初音源『hell paso』EPは94年と知り大変焦った。聴きたい欲しい。同じエルパソ出身のリズムピッグスも探したい。その日なら帰りに寄れる、それが慰めとなっていた。

 生ビールばかりぱかぱか飲むのでホッピーを勧めると、初めてです、物珍しそうに一口啜った。が、中のお替りをしないでまた生中に戻る。よく食べるし、饒舌だ。既に直属の上司・先輩への不満続出には閉口したが。話題を変えて、専攻内容を聞いてみると歯切れが悪かった。「カミュの番組見たよ。石橋凌みたいでかっこ良かったね」「最後に登場した樹が余計でしたけど」で笑った。レコ屋には行けなかった。

 週明け、その先輩が半笑いで近寄って来て「メガネ見ました?」帰りに無くして新調したらしい。悪戯っぽい言い方も、実は管理責任を問われているようで、また事実そうかもしれない、と蒼くなった。そういえば、吊革にだらしなく掴まってトリュフォーがなんたらデリダがほにゃららと、よくもまあ恥ずかしい気を使わせてすみませんって感じだ。そうか、反応が薄かったのは見透かされていたんだ、赤面して、その時やっとついでみたいに相手の気持ちを慮る。

*1:

en.wikipedia.org

*2:

www.youtube.com Last show with Jason Everman. プロングを着て闖入者を追い払う姿が確認できる

*3:エヴェレット・トゥルー『ニルヴァーナ:ザ・トゥルー・ストーリー』シンコー・ミュージック p.157

*4:

en.wikipedia.org

*5:『ザ・トゥルー・ストーリー』p.558, 602

*6:

www.youtube.com

*7:

en.wikipedia.org

*8:

en.wikipedia.org

www.boston.com モダン・ラヴァーズ『ロードランナー』を州の公式ロックソングに推した過去がある。ジョイス・リネハンが関係している。ジョナサン・リッチマン曰く:"I don't think the song is good enough to be a Massachusetts song of any kind."マーティ・ウォルシュのウィキペディアより)

*9:

news.yahoo.co.jp

www.nme.com シカゴ・ブルース/ブルース・ロックの人なのでしょうか

*10:

ja.wikipedia.org

*11:

rockinon.com the leaving trains『kill tunes』は傑作らしい

*12:

en.wikipedia.org

www.youtube.com ebullitionやgravityに通じるものがあると言ったら失礼か